シマケンモンいづこへ
我が家の7月のベランダにシマケンモンが2匹いました。
シマケンモンはヤガの幼虫でいずれは夜行性の蛾になる生物です。
幼虫の時の姿は黄緑色の蛍光色、短い手だか足だかがたくさんあり、
ベランダのトネリコ・オリーブがいつの間にか、このシマケンモン
の住処となっていました。
主にトネリコの葉を食べて大きくなったシマケンモンの観察を、この
夏続けていました。
姿が消えた前日に撮影
8月の暑い日の続くベランダ、トネリコからシマケンモンの姿が消えて
一週間程が経ちました。ある朝、排泄物がトネリコの周囲に落ちなく
なったのです。
例えば、我が家には時々ハトがやって来ることがあり、ハトの朝ご飯的な
ことになってしまったのかもしれないと思いました。
例えば、我が家のマンションの前には何軒かお店があり、その軒下には
ツバメの夫婦が一生懸命子育ての真っ最中です。その子供たちの栄養分
になったのではあるまいかとも思いました。
例えば、トンボのランチになったりもするのかもと思いました。
サナギになってどこかにいるものと思いたいのですが、トネリコや
オリーブに置手紙などもありません。神隠し???
先日セネシオさんから、蛾の幼虫の中には土に潜りサナギになる種類が
いるとのコメントをいただきました。
シマケンモンが行方知れずになってから捜索していた場所とは全く違う
場所に、なるほどと思いながらも姿が見られなくなって寂しい気持ちの
方が強くなりました。
トネリコの鉢も他の鉢も潜った痕跡があるかどうか調べましたがわかり
ませんでした。それに土に潜りサナギの準備をするのに、水やりをして
お水をバシャバシャかけてしまったら溺れてしまうのではないか?など
心配になりました。水分を通さないシリコンのような物で身体を覆う
そんなサナギになるようであれば大丈夫だろうと思うけれど。
生まれたら飛ぶところを見たい、ある夜ベランダのサッシにへばりつい
ていてくれないかな(*´з`)
シマケンモン Craniophora fascita
* ヤガ科: ケンモンヤガ亜科
* 日本の北海道を除くほぼ全域に生息・中国・台湾・インド
どちらかというと暖地性の蛾、ヒートアイランド現象により
生息域は北上している